遺伝子検査における注意点と課題を確認しましょう

遺伝子検査の課題を考える人

遺伝子検査は様々なメリットをもたらすと考えられますが、いくつか注意点があり課題が残されているのも事実です。

 

健康などの重要性の高い情報に関係した遺伝子から、子供の将来や将来の自分の健康、さらに一般的関心に関連したサービスまで広く技術が応用利用されつつあります。

 

それでは、これらの提供するサービスにはどのような事に注意しなければいけないのか確認しましょう。

 

科学的根拠に乏しい意見もある

病気に関連した遺伝子であれば、過去の病気と遺伝子の異常や特徴など数多くのデータを基に専門家がリスクを評価した結果と考えることが出来ます。結果をどのようにその後のケアに活用するかに関しても専門家の指導を受けることができるようになります。

 

一方、子供の潜在的能力を評価するための遺伝子検査などは、民間のサービスや個別クリニックなどが主流で、科学的根拠に乏しいとの意見が多いことも事実です。

 

特徴的遺伝子を持っていれば、能力の一部が強く表現されやすいということは言えますが、実際の個人の能力にどの程度影響するかという点は不明です。

 

トップアスリート、トップサイエンティスト、ノーベル賞学者などそれぞれの分野で活躍する人に共通する遺伝子があるという結論はまだほとんど報告されていません。

 

また、検査機関によって得られる結果の信頼性子供の将来に関する検証は全く行われていませんので、今後検証が必要です。

 

現状では、自宅に送られてくる結果をただ信じることしかできません。
場合によっては、複数の場所での結果を比較することも大事な視点です。

 

いずれにしても、子供の可能性を広く評価して能力を伸ばしてあげたいと考えることは興味深い取り組みですが、遺伝子検査が将来的なその人の成果を約束するものでないことは理解しておく必要があります。

 

子供へ検査結果を活用する場合の心構え

運動の潜在能力がある子供

遺伝子検査の結果で子供の能力が劣る分野に子供が興味を示したらあなたはどのように対処されるのでしょうか?
そのような分野での活動をやめさせるのでしょうか?

 

また、運動が好きでも瞬発力に優れているという結果なら長距離を行っていても短距離に競技種目を変えさせますか?

 

いずれにしても、何か優れた能力があることは素晴らしいことですが、何かその遺伝子を活かせるような分野への興味が必要ですし、それを続けるための取り組みや、課題が発生した際には乗り越えるだけの努力も必要と考えられます。

 

また、潜在的に持つ遺伝子上の能力はいつ活用されるかという問題もあります。大人になって、ガンが発生しやすいように、大人になってから能力が開花することもあります。

 

遺伝子検査で得られた結果をどの様に活用するかということが非常に重要になりますので、検査を行う前に結果を受けてどのように行動するかということも考えておくことが大事です。

 

病気のリスクに対する遺伝子検査の考え方

 

生活習慣病など将来的な健康に関係するような遺伝子群に関しては、現時点では病気の状態にないが将来的に肥満になりやすい体質であるとか、将来様々な疾病を発症するリスクが高いという結果を得る場合もあります。

 

生活習慣病のリスク

病気を発症する可能性がどのくらいか判断できず、あるいはいつころからそのようなリスクが高まるのかも分からない段階で食生活や活動に配慮をするのでしょうか。

 

例えば、肥満遺伝子の検査から、自分が太りやすい性質ということが例えば判ったとしても、食欲、食生活、環境、仕事、ストレス、消化吸収性の体質など他の要素に影響されることが非常に多く、1つの遺伝子検査だけでは肥満の状況は予測することが困難です。

 

自分自身の結果への対応を考えても難しいことが多い中で、子供についても同じようなことを考えることはさらに難しいと言わざるを得ません。

 

最新技術のキャッチアップで適切に判断する

 

今後も遺伝子の役割を理解するための研究が日々行われ、蓄積された情報や技術は更に進歩していくものと考えられると思いますが、当面遺伝子検査項目が益々増えていく可能性があります。

 

さらに、サービスの提供機関も増えることが予想されます。そのような場合にどこの機関で分析するのが良いとか、結果のずれなどサービスが増えることによる情報の混乱が発生する可能性があります。

 

また、コスト競争を意識するあまり、品質の悪いサービスも増えてくる可能性がありますので、情報や実績などをもとに自ら検査機関や項目をどの様に選別するかというような判断を行っていく必要性が増してくるものと推測できます。

 

今後ますます、情報を丹念に収集して自分で判断する能力を身に着ける必要があります。
以下に、遺伝子検査におけるいくつかの問題点が議論されていますので、参考にしてください。

 

http://d.hatena.ne.jp/Mochimasa/20101128/p1

http://smc-japan.org/?p=489